【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第30章 ジェラシーの温度 ☆
「ふふっ。でも本当は、そこじゃないでしょ?気になってたの。
あなたが気になってたのはコレ。
どっちが付けた?って思ってたでしょ?」
「えっ!えっと…」
「私、取り調べ専門班にいるから、人が考えてること割とすぐに分かるの。
まあ、あと少しで異動なんだけど。
ちなみにこれは、さっき2人に付けられたキスマーク」
「へっ!へぇー。ふたりに…」
「変な関係って思ってるでしょ?
警察官が2人の男と同時に付き合うなんて、あり得ないって思ってる?」
「いえ…そこまでは…」
芸能界でもこんなに大胆な子はいないぞ…と、思わずたじたじになりながら愛想笑いをしていると、涼宮さんはそんなお子様なわたしを見透かしているみたい。
わたしの方を見てふわりと笑いながら言う。
「ねぇ、降谷くんと付き合って長いの?」
「ちょうど一年です」
「そ?良かった」
「え?」
良かった??
彼女の言った言葉の意味が分からずに首を傾げると、とんでもないことを言い出した。
「私ね、警察学校時代からずっと降谷くんのこと好きだったんだ。
今日彼に会って、やっぱり素敵だなーって思った」
「えっと…」
どう言うこと…?!
それはつまり…