【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第30章 ジェラシーの温度 ☆
頭の中での思考が追いつかず、んーーと頭を悩ませていると、零はわたしの頭をぽんぽんと撫でながら、普通じゃない関係についてオブラートに包んで教えてくれる。
「平たく言うと一夫多妻制の逆ってことかな」
「そ、それはつまり…
月曜日の彼氏、火曜日の彼氏とかそう言うのじゃなくて、3人で1つ?」
「みたいだな」
平然と頷く零とは対照的に、わたしには未知の世界過ぎて思わず顔が真っ赤になる。
「え…き、キスする時は?!!」
「さあ?片方は待ってるんじゃない?」
「え、じゃあエッチも3人でするの!?」
「…まあ、そうかな」
「えええ…そ、そうなんだ…
大人だ…というか、3人でするってどんな感じなんだろ…」
あわあわしながらそんなことを口走るわたしに、零は意地悪に耳元で囁いた。
「3人でしたい?」
「…ちょっとしてみたいかも」
きっと零は、しないよ!零だけだよ!って言うと思っていたんだと思う。
わたしがその真逆のことを言ったことで、零の優しい声が低くなって、わたしの耳をぺろ…と舌で舐めた。
「…誰と?」
「んっ…っ零と…安室さん」
その2人の名前を言ったわたしを、零は驚いた顔をして見た。
「だって、どっちも好きなんでしょ?
零と安室さん2人と付き合うって考えたら、単純に幸せ2倍だし…」
「ははっ…そんな、綺麗な関係じゃないですよ。あの3人は。
でも、それはつまり、リラは僕だけで満足してないってことですか」
「ちっ、違うよ!そう言うわけじゃ…」
「じゃあ、試しても良い?
僕だけで本当にリラが満足しているか」
そう言うと、零はわたしの身体を抱きしめてまたキスをする。
今度は食べるような激しいキス。
「んんっ…ぁ…」
零の舌遣いに骨抜きにされながら、わたしは必死に舌を絡めた。