【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第29章 零と過ごす2度目の夏 ☆
零のキスの味は1年経っても変わらない。
わたしが世界で1番好きな味。
そして、世界で一番安心する味。
「んっ…零…」
「…ん」
ちゅ…ッ チュ…
名前を呼びながら、何度も唇を重ねていると、次第に舌が絡み出す。
「あ…れい…んっ…」
「もう黙って」
わたしが零の名前を呼ぼうとすると、零の舌がわたしの舌に絡んで、それを止めた。
くちゅ…という水音と共に柔らかくて優しい零の舌がわたしの歯列をなぞり、思わず身体がぴくりと反応した。
「んっ…ぁ…」
節目がちに零を見ると、目を閉じてわたしをじっくり味わうようにキスをする。
しばらく舌を絡めた後、ゆっくりと話したわたしたちの間に、つ…と糸が引いた。
そしてわたしの髪を優しく撫でながら、零が微笑む。
「リラ…1年記念日だから、リラにプレゼントがあるんだ」
「?プレゼント?」
首を傾げるわたしに、零が取り出したのは黒い棒状の器具。
わたしにはそれが何かわからずに首を傾げると、零はわたしの脚を開いてその器具を蜜壺にぬち…と添わせた。
「えっ!?な、なに?」
驚いて脚を閉じようとするわたしを静止しながら、零はわたしのナカにその棒をゆっくりと挿入した。
キスだけでもう十分潤ったわたしのナカに、冷たくて硬いものが入ってくる。
「っ…ぁああッ」
思わず身体をのけ反らせたわたしを、零は優しく支えながら耳元で囁いた。
「これ、バイブって言うから覚えておいて?」
「ば…いぶ…」
「そう。スイッチを押すと…」
ヴヴヴヴヴ…
「っや…やぁああっ」
くぐもった音と共に、わたしのナカに刺さったバイブは突然は震え出し、ナカの肉壁を刺激する。
そして、まるで髪を巻くコテみたいに突き出した部分が、震えながらクリトリスにあたる。
ヴヴヴヴヴ…
「やぁああっ」
稲妻みたいな快楽が一気に押し寄せてきて、わたしの身体はあっさりと絶頂を迎えた。
「あぁあっ」
びく…びく…と小さく痙攣を繰り返すわたしを眺めながら、零は意地悪な顔して微笑んだ。