【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第29章 零と過ごす2度目の夏 ☆
その目に吸い込まれるように、僕はリラにキスをする。
ちゅ…
「ん…っ…」
ぴくっと身体を揺らしたリラは、大人しく僕の背中に手を回して、僕の唇を受け入れた。
そしてゆっくり離すと、リラは僕の身体にぎゅっとくっついてくる。
「零…お腹空いてる?」
「まぁ…ちょっとは」
「すこしだけ我慢できる?」
リラはそう言って顔を赤くしながら、僕の服をぎゅっと掴んだ。
「どうして?」
「っ…言わせないでよ…」
とぼけたフリしてリラを見ると、かあっと顔を赤くしてプイッとそっぽを向く愛しい彼女。
基本的に優しいはずの僕だけど、この顔を見るとつい苛めたくなる。
「じゃあ、ご飯食べようか?お腹も空いたし。」
「っ…!」
悔しい…
そんな顔をしながら、リラは僕の腕をグイッと引いて、僕の耳を自分の口元に持ってくると、小さい声で僕に囁いた。
「零と、エッチしたい…」
僕の1番好きな声で耳元でそんなことを言うリラ。
僕はリラの髪を撫でておでこにキスをすると
「よく出来ました」
そう意地悪に微笑んで、リラを抱き上げた。