【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第26章 謎に包まれた黒の話 ☆
涙ながらにわたしが謝ると、零はわたしの肩を抱き寄せおでこにキスをしながら笑った。
「あんな写真見たら、誰だって疑うよ」
「でも…」
「それに、あの写真見て平気でいられる方が嫌だ。
ちゃんと、怒ってくれたってことは、僕のことそれだけ好きだってことだろ?」
「そうだよ?
零のこと好きすぎて、ものすごく悲しかった」
「うん。ごめんな?
リラだけだよ。大好きだ」
そう言って、零の唇がわたしの唇に重なる。
ちゅ…チュッ…
何度もキスをしながら、零の唇を堪能していると、つい欲が出て来る。
「零っ…」
「ん?…どうした?」
「わたしのこと、好き?」
「…大好きだよ」
優しくそう言った零は、またひとつ、ふたつとキスをして、そのキスはだんだん甘く濃厚なものに変わっていく。
「んっ…っ…は…」
「リラ…好きだよ…」
「っ…もっと…んッ…言って?」
「大好き…」
舌が絡む合間に、何度も好きと言われると、愛しくてたまらなくなる。
零は、大事な言葉をちゃんと伝えてくれる。
そんな零を、一瞬でも疑った自分が恥ずかしいと思った。
「零…したい…」
「リラ…」
「なんか、零とたくさん愛し合いたいの。
だめ?」
「ダメじゃないよ…
…リラ…好きだ」
零はそう言いながらわたしのおでこにキスをした。