【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第4章 君の近くに
やってしまった…
シャワーを頭から被りながら、わたしはずーーんと下を見た。
変態じゃないわたし!!
いきなり下着姿で抱きつかれて、安室さん相当困ってたよ…
ドン引きされてたらどうしよう…
はぁ…とため息をついて浴室から出てLDKに戻ると、安室さんは上半身裸の状態でこっちを見た。
「ど!!どうして裸なの?!」
「いや、汗かいたからシャワー浴びるまで脱いでおこうと…
そんな、初々しい反応しないでくださいよ」
困ったように笑いながらそう言う安室さん。
そりゃこんな反応になるでしょ?!
男の人の裸なんて、まじまじと見たことないもん…
だけど、服を着てる時は分からなかったけど、綺麗な身体…
ちゃんと腕にも胸にも筋肉がついてて、お腹も6つに割れてる…
チラチラと盗み見るように安室さんの裸を見た。
わたし、やっぱり変態かも…
安室さんはそんなわたしを見てまた笑う。
「そんなに見たいなら堂々と見ればいいのでは?」
「そっ!そんなんじゃありません!」
たははと笑いながら、安室さんは浴室に向かって行った。
なんだか、調子狂う…
わたしはもっとクールを演じるのが上手かったはずなのに、安室さんのあの笑顔と雰囲気に翻弄されっぱなし…
はあ…とため息をついて、わたしも今日の仕事に行く準備を始めた。