【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第25章 わたしのじゃ無い良い匂い
しばらくして、自宅のインターフォンが鳴った。
「はい!」
「山岸です」
「待ってたー!」
そう言いながら玄関のドアを開けると、山岸さんが両手に荷物を抱えた状態で立っていた。
「暇つぶしで思いつくもの、色々買って来たから」
そう言いながら山岸さんはずいっとわたしに紙袋をわたし、それを受け取ると想像以上に重い。
「お、重!」
「じゃあLila、また何かあったら連絡して?」
「うん。ありがとう。
山岸さんこれから仕事?」
「あぁ。副社長とベルツリーホテルのレストランで会食。
Lilaの今後についても話し合いたいし。」
「そっか。うん。
忙しい中ごめんね?ありがとう」
「マネージャーだからね。
じゃあ、安室さんによろしく。」
そう言いながら山岸さんは足早にわたしのマンションを後にした。
マネージャー業って大変だな…
ほんと、頭上がらないや。
そんな呑気なことを思いながら、わたしは山岸さんからもらった暇つぶしグッズで零が帰ってくるまで遊んで待っていることにした。