【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第21章 君は僕のもの
安室side
マンションのエントランス前で人目もはばからずキスをして仲直りをした僕たちは、そのまま2人で手を繋いで部屋に戻った。
玄関ドアを開けて、中に入ってすぐ僕はまたリラの唇を奪う。
「ん…」
リラから小さく漏れた吐息は甘く消えていった。
そしておでこをくっつけて見つめ合った後、もう一度、二度、また唇を重ねる。
まるで、ひとつふたつと数えるようなキスだ。
唇を何度か重ねたあとは、リラの頬、耳、おでこに順番にキスをしていく。
「ほんとに100回するつもり?」
「もちろん」
そしてまたリラの口を塞ぐように自分の唇を重ねた。
リラと付き合った日も、我慢できずにこんなふうに玄関で何度もキスをしたのを覚えている。
もう随分前のような気がするけれど、1年も経っていないんだよな。
そのぐらい、リラが僕の隣にいるのが当たり前になっている。
前の恋が霞んでしまうぐらい、リラに夢中になった自分がいた。