【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第20章 僕のこと好きだろ? ☆
そう思いながら零を見ると、零は照れ臭そうに微笑みながらわたしの髪を撫でた。
「愛しいか…それなら、わかる気がする」
零もわたしのこと、愛しいと思ってくれてる?
そう書こうと思ったけれど、その答えは聞く前に零がくれた。
「僕も、リラが愛しいよ」
そう言って抱きしめられると、わたしの心の奥から嬉しさが込み上げてきて、つい顔が綻ぶ。
「おそろいだね。わたしたち」
そう言って、わたしは零の首に腕を回し抱きしめ返しながら愛しさを噛み締めた。
零がずっとずっと、わたしのことを愛しいと思ってくれますように。
ひたすらにそう念を込めたんだ…