【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第20章 僕のこと好きだろ? ☆
「零?」
零の名前を呼ぶけど、返事はなくただゆっくりわたしに近づいてくるから、思わず後退りし、その場にあったソファーに腰を下ろしたわたし。
零も同じように隣に腰を下ろすと、わたしの肩を抱きながら耳元で囁いた。
「好きだよ…」
吐息混じりに耳元でそんなことを言われると、わたしの身体はあっさりと反応する。
ピクリと肩を揺らしたわたしを見て、零はそのまま舌で耳をペロリと舐めた。
「っあ…」
それだけで、わたしの全身の力はすんなり抜けて、隣に座っていたはずなのにいつの間にか零の膝の上に乗せられ、後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「リラ…」
「零、どうしたの…?」
いつもと様子が少し違う零に戸惑っていると、零の手が後ろから伸びて来て、わたしのシャツのボタンを外していく。
ぷつ…ぷつ…
ゆっくりとわたしの服がはだけ、中から下着が顔を見せる。
まさかの展開に驚きながらわたしは後ろにいる零を見た。
「す、するの?」
「するよ?」
「ここで?」
だっていつもなら、ベッドまで運んでくれて、零に優しく全身を愛撫される。
ソファーで脱がされるなんて初めてだ。
戸惑いを隠せないでいると、零は後ろからわたしの首筋に吸い付きながら、ゆっくりと下着越しにわたしの両胸を揉んだ。
「あっ…、ま、まって…」
「ん?」
「シャワー浴びたいよ…」
「ダメ。このままのリラを味わいたい」
そう言って、まだ中途半端に着ているわたしのシャツをゆっくりと脱がし、ぷつ…とブラのホックを外した。
「あっ…わたしだけ脱ぐの?」
「そうだよ?」
零の膝の上で、後ろから抱きしめられながら自分だけ裸にされるのが、すごく恥ずかしい。
目の前に置いてあるリビングのTVに反射して、自分達の姿が写っていることに、ハッと気付いた。