【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第19章 愛しい味 ☆
「可愛い…リラ…」
そう言って、わたしを優しくベッドに寝かせた後、零がわたしの頬を撫でたとき、不意に零の親指がわたしの唇をなぞった。
そして、ゆっくりと零の親指がわたしの口内に侵入する。
思わずそれをぺろ…と舌を使って舐めると、零はフッと笑いながら意地悪を言う。
「どこでそんなの覚えたの?」
そりゃそうだ。
だって、ついこの間まで処女だったわたしが、突然挑発的に零の指を舐め始めたんだから。
わたしは零の目をじっと見ながら、もっと先に進みたくて、零に言う。
「…零にも気持ちよくなって欲しいよ…」
「いつも気持ちいいよ?」
「そうじゃなくて…零、今日はわたしがシテもいい?」
「え…」
驚きのあまり固まる零をよそに、わたしが手を伸ばし、零の勃ち上がったアレをボクサー越しにさする。
「ま!待った!」
零は焦りながらわたしの手を咄嗟に握った。
「え?」
ヨーコちゃんの話だと、物凄く喜ぶはずって言ってたのに、零は逆の反応だ。
「そんなこと、リラにさせられない!」
そう言いながら、わたしの身体をぎゅーっと抱きしめ、髪を撫でてくれる零。
わたしのこと、大切にしてくれているという証拠だ。
「…でも、男の人はされるの好きなんでしょ?
シテもらえないと飽きちゃうんでしょ?」
「そんなの、一体どこから覚えてきたんですか。
僕は教えてないだろ?」
「…ヨーコちゃんが」
「…風見が泣くぞ…」
はぁ…とため息をついてわたしを抱きしめる零に、わたしは思いの丈をぶつける。
「でも、わたし零にしたいよ…
いつもわたしばかり気持ちよくしてもらってるから、わたしだって、零を癒したい。」
そう言いながら、わたしは自分と交代に零をベッドに仰向けに寝かせると、わたしはその上に跨った。
こんな体勢になるのは初めてで、自分の裸を下から零に見られているのがすごく恥ずかしかった。
「リラ…」
そう言って零に髪を撫でられると、わたしはゆっくりと零のボクサーに指をかけた。