【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第19章 愛しい味 ☆
安室side
平静を装いながら、リラにベッドで待っててなんて言ってクールにバスルームに入ったけれど、僕は内心激しく動揺していた。
「リラから誘ってくるの、思えば初めてじゃないか…!?」
と、口元を手で覆いながら、その事実をつい口に出してしまう。
嬉しすぎて、思わず顔がニヤける。
一体僕のポーカーフェイスはどこに置いてきたんだろう。
気を抜くと、さっきリラが顔を赤くしながらしたいと言ってきたときのことを思い出し、きゅーんと胸が締まった。
何だよあれ…
可愛すぎるだろ。いくらなんでも!
僕のこと殺すつもりなのか…?
わかりやすくテンションがおかしくなっている自分を自覚しながらも、冷静になれと言い聞かせてシャワーを浴びていると、また不意にリラの「エッチしたい」が頭によぎる。
ある意味、心臓に悪い…
こんなに鼓動していたら、寿命縮まるんじゃないか?
まあ、リラのせいで寿命が縮まるのなら、それはそれで本望か。
相変わらず自分の彼女を溺愛している自分に呆れながらも、僕はシャワーを済ませるとリラが待つベッドルームに戻った。
リラはベッドに腰掛けて、面した窓から星空を見上げていた。
後ろから、リラを捕まえるみたいにぎゅっと抱きしめると、リラはびくっと身体を揺らして声を上げた。
「わっ!れ、零?」
「星よりも、僕を見て…?」
そう言いながら、リラの頬を手で覆いながらこちらを向かせ、ゆっくりと唇を奪う。
柔らかい舌が絡むと、リラは大人しく僕の方へ身体を向け、
「もっとして?」
そう言いながら首に腕をまわした。
「可愛い…リラ…」
さて、今日はどうやって可愛がってあげよう…
これからリラをいかに気持ちよくさせるか?だけを考えながら、僕はリラをゆっくりとベッドに寝かせた。