【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第19章 愛しい味 ☆
帰宅後
まだ零は帰ってきていないみたいだ。
スマホを見ると今日は遅くなるから先に寝ててと連絡が来ていた。
これは好都合!
彼が帰ってくる前までに漫画を読んで勉強しよう!
と意気込んで、わたしは夕飯とお風呂を済ませるとベッドの上でヨーコちゃんから借りた漫画を開いた。
「ええっ!今日会ったばかりなのにもうエッチするの?!」
そう言う漫画ですから!とヨーコちゃんに突っ込まれそうなことを口に出しながら、わたしは漫画に描かれているプレイをまじまじと見る。
「うわぁあ…エッチだ…」
ページを捲るにつれて、話が進むにつれて、プレイのレベルが徐々に上がっていく。
そして、わたしがシテあげるの話がやってきた。
「や、やっぱり女の子にシテもらうのって嬉しいんだ…」
漫画に出てくる男の子はめちゃくちゃ幸せそうな顔で描かれてる。
なんなら、女の子からしようって誘うの自体が嬉しそう…
そうか…わたしは今まで零が求めてくれるがまま、身を任せていたけど!
やっぱりたまには自分からしないとダメだよね…
そう決意し、零が帰ってくるまでに出来るだけ知識を蓄えておこうと、わたしは時間が経つのも忘れて漫画を読むのに没頭してた。