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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第19章 愛しい味 ☆




顔についたお肉をゴリゴリに流してもらい、高級パックで保湿をしてもらい、わたしたちの肌は完全に蘇った。

ふたりともすっぴんにサングラス、帽子を目深に被り、タクシーを捕まえるとヨーコちゃんの家に向かった。

ヨーコちゃんの家にはたまに遊びに来ることがある。

外のカフェだと変装が必要になるし、好きな話を大きな声で出来ない。
家でお茶しながらのガールズトークが1番楽だったりする。


高層マンションのヨーコちゃんの部屋の前に到着し、招かれるがまま中に入ると、ヨーコちゃんはわたしにハーブティーを入れてくれた。


「ありがと」

「そうそう、渡したいもの持って来ますね!」


そう言ってヨーコちゃんは別室に走っていくと何やら紙袋を持って戻ってきた。


「これです!」


そう言いながら紙袋を渡され、それを受け取って中身を見てみると、
男女が絡み合うイラストが描かれた卑猥なタイトルの少女漫画が数冊入っていた。


「な!!!なにこれ!!」


思わず顔をぼっと赤くしてヨーコちゃんを見ると、ヨーコちゃんは平然と言ってのける。


「なにって。エッチな漫画です。
みんな普通に読んでますよー」

「ふ、ふつうに??!」

「ここに描かれてること、彼氏さんにやってあげてください」


ウインクをしながらそう言われ、わたしは恐る恐る、怖いもの見たさもあって漫画の中を開いた。


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