【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第18章 Love song
そして、数週間後
いよいよ零と一緒にジャケット撮影の日がやって来た。
撮影スタジオに零と一緒に足を踏み入れるのは新鮮すぎて、わたしまでドキドキしてしまう。
すれ違うスタッフがちらちらとわたしたちのこと見ていて、零は少し不安そうに言った。
「僕、浮いてませんか?大丈夫?」
「全然??」
むしろ、どんなモデルや俳優より零の方がかっこいいと思ってしまうんだから、恋とは盲目とはまさにこのこと。
きっと、さっきからチラチラ見てくるスタッフも、Lilaの隣にいるイケメン誰だろ…?って思っているに違いない。
すると、山岸さんがわたしたちに気づいてこちらへ駆けて来た。
「いやぁー!安室さん、無理を言ってすみません」
「いえ。僕でリラの力になれるなら喜んで協力しますよ」
そう言いながら、山岸さんと硬い握手を交わす零。
「じゃあ、早速。
こっちで衣装のフィッティングしよう。
Lilaはあっちの女性スタッフに。
安室さんは僕についてきて。」
「はあい。」
安室さん一人にして大丈夫かな?
と若干心配をしつつも、わたしは自分の着替えとメイクを終わらせるために楽屋へと向かった。