• テキストサイズ

【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第18章 Love song




頭を整理しながら何も話さないでいると、


「無理ならいいの!もともと、零をわたしの仕事に利用するみたいでやだったし…」


そう言って無理に笑いながら、忘れて?と言うリラ。

どうやら僕が困っていると勘違いしたらしい。

僕は、そんなリラの唇を自分の唇で塞いだ。


「んっ…」


思わず吐息を漏らしたリラの髪を撫でながら、


「利用してください」


そう言った。


「え…」

「リラの役に立てるなら、喜んで協力するよ」

「ほ、ほんと?無理してない?」

「してない」


そう言って笑うと、リラも嬉しそうに笑って言う。


「じゃあ、よろしくお願いします!
あ、山岸さんに連絡しないと」


そう言って、リラは僕の腕の中からするりと抜け出し、山岸さんに即座に電話をかけた。


本当に仕事熱心だな。
付き合う前からずっと思っていたけど。


リラが何より情熱を注ぐ音楽活動に、少しでも力になれるなら喜んで協力したい。


それが叶って、むしろ僕も嬉しかった。
ものすごく。


しばらくすると電話を終えたリラが嬉しそうに走ってきた。


「零!山岸さんがすっごく喜んでたよ!
ありがとう…ほんとに大好き!」


ぎゅーっと僕に飛びついてくるリラ。

僕の大好きなこの笑顔が見られるなら、僕はきっとどんなことでもするんだろう。
そんな存在に出会えたんだな…

/ 945ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp