【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第3章 金髪のボディーガード
安室さんのRX-7の助手席に座り、しばらくして到着したのは綺麗なマンション。
「ここです。」
そう言って安室さんはわたしの助手席のドアを開けた。
キャリーとボストンバッグを車のトランクから出すと、安室さんがそれをひょいっと持ち上げる。
「あ、自分で持ちます!
悪いですよ…」
「いいから。
人の好意には甘えるものですよ」
そう言って、安室さんはわたしの荷物を持って自宅へと案内した。
よく考えてみれば、今日初めて会った男の人と期間限定とはいえ同居することになるなんて、まあまあなビッグイベントだ。
大迷惑をかけてしまい、申し訳ないと言う気持ちと、万が一寝込み襲われたらどうしようという少しの恐怖がある。
「心配しなくても、襲いませんよ。さすがに」
「えっ!?」
考えてることをドンピシャで当てられて、わたしは思わずかあっと顔を赤くする。
この人、人の心読めるの?!とすら思いながら、鍵を開ける安室さんを見てた。
ガチャリ
「どうぞ。散らかってますけど」
「お、おじゃまします」
そう言われて中に入る。
男の人の部屋とは思えないぐらい、綺麗に整理整頓された部屋。
なんなら、生活感すら感じられないぐらい。