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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第3章 金髪のボディーガード




まさかこんな展開になるとは思ってなかった…

でもよく考えたら、流石にこのまま1人でここに住むのは怖すぎるし、この人は毛利探偵のお墨付きらしいから流石に一緒に住んでも下手な真似はしてこないだろうし…

天秤にかけると、一目瞭然。
安室さんの好意に甘えるほうが明らかに安全だった。


わたしは言われたとおり必要最低限の荷物をキャリーケースとボストンバッグに詰め始めた。


その時、毛利探偵がわたしの肩を叩いた。


「リラさん。
あなたは事務所に連絡して念の為に伝えておいたほうが良い。
ヨーコさんと同じ事務所なんですよね?
私がある程度口利きはできるので、電話をかけて代わってください」


毛利さんにそう言われ、わたしは不本意ながらも事務所のマネージャーに電話をかけた。


「もしもし?山岸さん?」


電話口に呼びかけるその名前を聞いて、毛利探偵は目を丸くして言う。


「山岸って、あのヨーコちゃんのマネージャーの!?」

「ええ…今、わたしの担当もしてくれてるんです」

「丁度いい。
面識があるので代わってください」


毛利探偵はそう言ってわたしから電話をとった後


「おい。山岸か?毛利だ。
実は、Lilaさんなんだが、ストーカー被害に合っていてな。
しばらく俺の助手に警護させるから、よろしく頼む。
あ、送迎もやらせるからよろしくな」


有無を言わせないスピード感で電話口にそう指示している。

め…めちゃくちゃ命令口調だし、そんなに親しいの!?

そう思いながら耳を澄ませていると、受話器の向こうの山岸さんは


「はい!毛利さんが言うなら問題ございません。
よろしくお願いします。」


そう元気よく返事をしている。

OKだしちゃうんだ…うちの事務所、大丈夫なの…


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