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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第3章 金髪のボディーガード




「さてと。これで全部ですか」

「…こ、こんなに…?」


安室さんがため息をつきながらテーブルに出した盗聴器とカメラの数に、わたしは思わず目を見開いた。

至る所に仕掛けられた盗聴器と隠しカメラは合わせてそれぞれ10台。
合計20の機器が、並べられた。

こんなカメラや盗聴器がついていたところで生活していたなんて、考えてみればゾッとする。


「でも、盗聴器とカメラ回収したら、逆恨みされたりしないかな…」

「それはあるでしょうね。
警察に言って、警護してもらうといい。
その辺は毛利先生が口利きできるでしょう。
ここも、早く引っ越した方がいいですよ。」


安室さんの目配せに、毛利探偵は困ったように顎に手を当てて上を見た。


「と言ってもなぁ、高木と千葉は今別の事件で忙しくしてるって昨日目暮警部殿が…」


そう難色を示した時、コナンくんがとんでもない提案をする。


「じゃあさー、安室さんが警護したら?」

「えぇ?僕?」

「うん。安室さん一人暮らしだし、ほとぼり冷めるまで安室さんちで一緒に暮らしたらどう?」


そのコナンくんのまさかの提案に、さすがの安室さんも焦ったように首を横に振った。


「いやいや、さすがに芸能人だしスキャンダルに…」

「いや、それがいい。
おい俺の一番弟子だろ?
俺の言うことを聞け」


NOと言う安室さんに有無を言わせず首を縦に降らせようとする毛利さん。

流石に申し訳なくなって、わたしも思わず会話に割って入った。


「ちょ、ちょっと待って!
そんな迷惑かけられません!」

「リラさん。
別のところに引っ越しても、多分またすぐにバレる。
それより、犯人が姿を見せた時に確実に現行犯で捕まえるのが一番近道だ」


「そ、そんな…」


チラリと安室さんの方を見ると、安室さんははぁーっとため息をついた後


「わかりましたよ。仕方ない。
一度帰って車を取ってきます。
リラさんは、最低限、生活に必要な荷造りをして待っていてください。」


そう言い残し、安室さんは足早にわたしのマンションを後にした。


ほ…本当に一緒に暮らすの!?

嘘でしょ…?!


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