【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第16章 愛が重い ☆
零がキスをして、触れてくれるのを今か今かと待っていると、零はベッドの前のフローリングに胡座をかいて座り、ベッドの上にいるわたしを見て言う。
「あの表紙と同じポーズを僕だけに見せて?」
「えっ?!」
「ちゃんと出来たら、抱いてあげる」
あの表紙と同じポーズって…
わたしは恐る恐るベッドの上であの表紙と同じポーズをとった。
「こう?」
「…もっと、脚を開いてたよ。
谷間も、もっと強調してた」
言われた通りにわたしはポーズを修正する。
零は顔色ひとつ変えず、じーっとわたしの方を凝視して来て、思わずわたしはぎゅっと目を瞑った。
いつもカメラマンの前でどんなポーズをどんな格好で撮ろうが、何にも気にしたことなかった。
仕事だもん。
淡々とカメラの前で表情を作り、ポーズをとり、シャッター音が鳴り響くのを聞いてた。
なのに、いざ零の前で同じポーズを取ってみると、こんなに挑発的な格好をしてたんだと恥ずかしくなる。
恥ずかしくなったと同時に、零の目がわたしの頭のてっぺんから顔、首筋、鎖骨、そして胸を過ぎて太もも、まだショーツに覆われたアソコ。
順番に見られるにつれ、レーザーに焼かれていくみたいに熱くなる。
見るだけじゃなくて、触って欲しい。
そんないやらしい考えが浮かぶと、わたしのナカからじわっと期待の蜜が滲んだ。