• テキストサイズ

【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第16章 愛が重い ☆




なんですかって…

わたしは馬鹿正直に聞かれた質問そのままの意味で答えを返す。


「何って…ananです」

「…聞き方が悪かったですね。
この格好は一体なんですか?」

「?ランジェリーです」


あっけらかんとそう答えるわたしを見て、零はまたにっこりと笑いながら言った。


「全く悪びれもせずですか。
…お仕置きが必要だな」


そう言うと、零はわたし腕を掴んで身体を引き寄せると、着ていたワンピースのジッパーをゆっくりと下ろした。

ジジ…と言う音とともに、服の締め付けが緩んできて、思わずわたしは声を上げる。


「まっ…待って!話って何だったの?」

「話しても埒があかないので、ショック療法です」


零は意地悪な顔して不敵に笑って、わたしからワンピースを剥ぎ取った。

下着姿になったわたしを見て、零はクローゼットから自分のグレーのカーディガンを取り出すと、ふわっとわたしにかける。


脱がせるんじゃないの…?


思わずどういうこと?と零を見ると、零はわたしをその場で抱き上げた。


「えっ!」

「本当はローテーブルの上が良かったんですが、君の雑誌で占領されてるからね。」


そう言いながらLDKのすぐ隣のベッドルームに足を踏み入れると、ベッドの上にわたしをゆっくり降ろした。


今から、零がまた抱いてくれる…?

破廉恥な淡い期待を抱いたわたしは、そんな甘いものじゃなかったとすぐに思い知ることになる。



/ 945ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp