• テキストサイズ

【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第3章 金髪のボディーガード





タクシーを走らせて、1時間ほどでわたしの自宅マンションに着いた。



「ったく。何でお前らまでついてくるんだよ」

「だってー、歌姫の部屋に入れるなんて、もう2度とないじゃない?ね!コナンくん」

「うん!」


ったくー。と怪訝な顔をする毛利探偵は次に安室さんにその顔を向ける。


「しかも、お前まで。ポアロはいーのかよ」

「ええ。毛利先生に勉強させてもらうほうが重要ですから」


安室さんは笑いながらそう言ったあと、わたしを見て続けた。


「それに、僕はLilaさんのファンなんで。
Lilaさんが困っているなら、力になりたいんですよ」

「え…」


またそんな風にストレートに言われ、思わず心臓をドキッと鳴らしていると、毛利探偵が呆れたように安室さんを見ながら言った。


「お前、そんなこと今まで一度も言わなかったじゃねーか」

「あはは。バレました?」


な…なんだ。冗談…
無駄にドキドキして、バカみたいじゃない…


そんな風に思いながら、わたしは玄関のドアを開けた。


「どうぞ」


そう言って中に招き入れたら、途端に安室さんが真剣な顔して何かを取り出した。


「さて。じゃあ探しますか。盗聴器と隠しカメラ」


そう言いながら、スマホを取り出してラジオを流しだす。


「ラジオ…?」

「盗聴器の電波は、ラジオの周波数を使っていることが結構あるんですよ」


へえ…
どうしてそんな事知ってるんだろう…
探偵の助手だから?

とても、助手には思えないぐらい安室さんの方が頭が切れる用に見えたけれど、更に驚いたのは一緒についてきた小学生の男の子。


腕時計についたライトをわたしの部屋の家具や照明、観葉植物など至るところを照らしながら


「あ、あった」


とひとつ、またひとつと隠しカメラを見つけていく。


「ど、どうして分かるの?」

「カメラのレンズはライトに反射するからね」


いや、そうじゃなくて。
君、小学生なのになんでそんなこと知ってるの?

わたしの質問の意図は全く伝わっていないらしい。


結局安室さんとコナンくんが、次から次へと家中の盗聴器と隠しカメラを見つけてくれた。


/ 945ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp