【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第16章 愛が重い ☆
そして、ちょうど車でポアロで使う食材を買いに来ていた僕は、大慌てで買い物を終わらせた後、車に乗り込み最寄りの本屋へと車を飛ばした。
スピード違反で捕まらない程度ギリギリのスピードで、キキキキッとタイヤ音を鳴らしながら本屋に駐車すると、大急ぎで雑誌コーナーへと走る。
そして、最新号が平積みされている雑誌たちの中から、いち早く僕の最愛のリラの表紙を見つけた。
「なッッ!!なんだこれは!!」
思わず本屋で大声を上げ、周りの客からじろ…と見られたことを気にする余裕もないまま、震える手でその雑誌を手に取った。
表紙には、ピンクの下着姿にグレーのカーディガンを羽織ったリラが、上からカメラを見下ろすようなセクシーな視線とともに、谷間がはっきりと写っている。
雑誌には「今、欲しいのは おしゃれ美乳」
と、特集タイトルが載っている。
どうやら中身は女性向けのビューティー関連の記事らしいが、問題はそこじゃない。
なんだよこの挑発的な顔は!
風見がエロい顔と言っていた意味がわかる。
ポーズだって、太ももの内側が見えるように片脚を立て、男を煽る材料全部乗せ だ。
僕はその本屋に平積みされたその雑誌を全て持ち上げ、レジに直行。
この二駅隣にも大きな本屋があったな…
そんなことを思いながら、人生で初めて同じ雑誌を30冊同じ店で購入した。