【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第14章 溶け合う体温 ☆
零はわたしを勢いよく抱き上げると、ベッドに運び、優しく下ろす。
「ま、待って。零、手当てしないと…怪我が…」
「後でいい。
リラとこうしてる方が、100倍大事だ」
零が甘い声でそう言って、わたしの首筋に舌を這わせると、ピクッと身体が跳ね、わたしの口から吐息混じりの声が漏れた。
「あっ…」
「リラ…好きだよ…」
「っ…わたしも…好き」
首筋から鎖骨、そしてその下へ這っていく舌を辿るように、意識が全部そこに集中する。
「んっ…くすぐったい…」
「へぇ?…気持ちいいの間違いじゃなくて?」
快感に身を捩らせたわたしに意地悪にそう言うと、零はゆっくりとわたしの着ていた服を捲し上げる。
「…いつ見ても、綺麗だ。」
何度か見られている下着姿だけど、未だに恥ずかしいし、心臓が破裂しそうなぐらいうるさい。
零は優しく微笑みながら、わたしの背中に手を回し、ぷつ…と器用にホックを外した。
締め付けが無くなった瞬間、零の手が下着の隙間に滑り込んでくる。
「んあっ…」
「…柔らかい…」
零の掌で、くにくにと形を変えて揉まれるたびに、わたしの脳が痺れてく。
「あっ…ぁ…」
「…上、全部脱ごうか」
そんなことを、思い切り優しい声で言うと、零はわたしの中途半端に着ていた服と下着をゆっくりとわたしの身体から剥ぎ取った。