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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第13章 ZERO





カジノタワーのイベントホールの見学をしていたら、突然大勢の人が避難してきた。

警視庁でテロ予告があったとか、爆弾騒ぎが合ったkとか、情報が錯綜していてよくわからない。
スマホも、みんなが使っているせいで繋がらないし。

これで、芸能人のわたしがいることがバレたらますます混乱に陥る。
そう思ったわたしは咄嗟に持っていた伊達メガネをかけた。


「何があったんだろう。
…ちょっと僕、人の少ないところを探して電話してくるよ」


山岸さんはわたしをステージ横の控室において人混みの中をかき分けて行った。


「…安室さん、LINE見たかな」


返事が来ているかどうかもわからずわたしはひたすらに彼のことを考えてた。


その時、


「おい!!このエッジオブオーシャンに、爆弾が降ってくるらしいぞ!!!」


避難民の一人が放った言葉に、カジノタワー全体は大混乱に陥る。

本当なのか嘘なのかもわからないこの状況。
まるで地獄絵図だった。

避難しようとしても人が多すぎて動くと二次災害の危険もありそうだし…


どうしよう。
今日は普通に仕事をして、帰ったら安室さんとたくさん話をしようと思っていたのに。

もしかして、わたし今日で死ぬ…?


なんて不吉なことを考えるぐらい、この世の終わりのようにタワー内で怒号と悲鳴が鳴り響いていた。



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