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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第13章 ZERO




草壁検事の動機は、羽場二三一を自殺に追いやった公安警察への恨みだった。

そのために、多くの人を巻き添えにするかも知れない大規模なテロを計画したのだから、人間というのはつくづく恐ろしい生き物だなと身に沁みて思った。

完全に公安への恨みで周りが見えなくなっている草壁検事に、存命の羽場二三一をモニター越しで見せるとようやく変更したパスコードを自供した。


これで、一件落着かと思いきや、なんと操作のタイミングがブラックアウトと重なり、確実に軌道修正の通信が出来ているかわからないとのこと。

今日は厄日だな。
そう思っていたら、隣りにいたコナンくんがとんでもないことを要求してくる。


「安室さんなら、今すぐ爆薬を手に入れられる?」

「耐熱カプセルを破壊するつもりか…」

「いや。太平洋まで軌道を変えられる爆薬だよ」

「…!フ…なんてことを考えるんだ」


感心なのか、敬意なのか、わからない笑みが僕から漏れ、すぐに風見に電話で指示をした。

公安お得意の、違法作業の指示を。


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