第13章 ZERO

安室side


犯人が誰かわかった。
そしてその犯人が、NAZUに不正アクセスをして無人探査機を落とそうとしていることも。

その落下地点を見て、僕の車とスケボーで並走しているコナンくんに伝えた。


場所は、警視庁。

一刻もはやく、犯人からその探査機を止めるコードを聞き出さないと、大惨事になる。


僕はコナンくんに公安の協力者になってもらうよう依頼した。

公安の取引で死んだと見せかけている羽場二三一を犯人に対面させてコードを聞き出す。
これしか方法はない。


僕は大急ぎで手筈をコナンくんに伝え、車を警視庁に向けて飛ばした。


これが解決すれば、リラに本当のことを話す。
そのために、この愛する国を守り抜く必要がある。


到着した警視庁は大混乱真っ最中だった。

ここに無人探査機が落ちてくることを知った人々は、逃げ惑うように警視庁から走って外に出ていく。

その中で一人悠然とスマホを操作している人物を見つけた。


真犯人である草壁検事を。