【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第13章 ZERO
待っていてくれたの?と聞くと、リラはとても心配そうな顔をして僕にぎゅっとしがみついた。
「…テレビのニュースで、サミット会場の爆発のことやってて…
安室さんがいたように見えたから」
完全にドンピシャに本当なことを当てられた僕はギクッと身体を揺らした。
「…でも、違うんならいい。
帰ってきてくれて良かった。
怪我、大丈夫?」
そう言いながら、リラは僕の目を見て微笑んだ。
胸をぎゅっと鷲掴みにされるような気分になった僕は、思わずリラの唇を奪った。
「んっ…あむろさ…」
「…好きだよ…リラ…」
ごめんな
そう心の中で付け加えて、リラにキスができる喜びを噛み締めてる僕は最低だ。
3秒口付けた後、ゆっくり唇を離してリラを見つめた。
「ベッド、行く?」
「ええっ!」
そう聞くと、リラはかあっと顔を赤くしながら俯いた。
「なんて。寝てないんだろ?
1時間でも、寝た方がいい。
僕はシャワー浴びてくるから。」
本心から出た言葉を、咄嗟に冗談に変えてぽんぽんとリラの頭を撫でると、僕はシャワーを浴びるため浴室のドアを開けた。