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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第12章 諸伏景光の隣には




ピンポーーン



ハッと我に帰った。

写真を見つめながらヒロとのことを思い出してた。

ヒロはあの時、正義の味方と言ってた…
それって、警察官のことだったの?

安室さんと一緒にどうしてヒロが…
安室さんも、警察官?それとも元警察官?

震える手で徐に写真の裏側を見た。


「To.ZERO
お守り代わりってことで
From. HIRO」


ゼロ…

確か、ヒロが一度電話越しの相手をそう呼んでた。
あの時の電話の相手は、安室さんだったの…?

安室さんがゼロって呼ばれてるの、聞いたことないけど…
でもよく考えたら、わたしは安室さんの交友関係を全く知らない。


わたしの知らない安室さんが、見え隠れする…



ピンポーーン


しびれを切らしたようにまたインターフォンが鳴り、ハッと立ち上がって取り合えず玄関を開けた。


「はい?」


立っていたのは郵便配達員。


「降谷零さん宛の書留です」

「え…」


降谷…零?
だれ?


「あの…住所違いじゃ」

「そんなはずないですよー!いつもこちらにお届けしています」


さも、当たり前のように手渡してくる配達員にわたしは上の空でサインをして、パタリとドアを閉めた。


封筒を見ると、たしかに「降谷零 様」と書かれている。

降谷零…


わたしの頭の中でいろんな疑惑が駆け巡る。
いろんなクエスチョンマークがひとつ、またひとつと増えていって、唇が震えた。


わたしが今朝見送ったあのひとは、一体誰なの…?




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