【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第11章 前の彼女 ☆
安室さんに優しくベッドに寝かせられ、そのわたしに跨って安室さんは着ていたTシャツを脱いだ。
褐色の肌に6つに割れた腹筋が突然目に飛び込んできて、わたしは思わず顔を赤くする。
「あむ…」
「リラ…好きだよ」
ドキドキする胸を必死に抑えようとしながら安室さんの名前を呼ぼうとすると、わたしの名前を被せて呼んで、甘い言葉をくれる。
ズルいよ…
好きだと言われたら、全身の力が抜けることを安室さんはよく知ってる。
「リラ…」
「あっ…」
わたしを呼ぶ声とともに、安室さんの舌が首筋を這った。
くすぐったいような、気持ちいいような不思議な感覚に、わたしの奥からじわっと期待の蜜が溢れる。
まだ、首舐められただけなのに、変態だ…
自分の濡れた太ももの間を、安室さんに気づかれたく無くて、思わず脚をぎゅっと閉じた。
「…危ない」
「え?」
首筋を弄んでた安室さんが、バッと顔をあげてそうこぼした。
真意が分からなくて首を傾げると、困ったように言う。
「首筋に、危うく僕の印をつけるところだった。」
「しるし?」
なに?首筋に僕の印ってどういうこと?
言ってる意味がわからなくて、さらに深く首を傾げるわたしを見て、安室さんはため息をつきながら言う。
「流石に見えるところはダメだよな…鎖骨の下なら、いい?」
そう言って、わたしの着ていた部屋着の胸元をほんの少し指で下げ、チラリと見えた胸のすぐ上に、安室さんの唇が這った。
「えっ…!…あっ…ぁ」
チュ…と小さい音が数秒続いた後、安室さんがわたしから唇を離す。
「なに?何したの?」
「あとで、鏡見てみて?」
意地悪にそう微笑みながら、どさくさに紛れて安室さんがわたしの背中に手を回し、ブラのホックをぷつ…と外した。