• テキストサイズ

【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第11章 前の彼女 ☆




バスルームから出て、髪を乾かし部屋着に着替えてLDKに戻った。

先にベッドに入り、スマホを弄っていた安室さんは、わたしに気付いて微笑む。


「リラ。おいで?」


ぽんぽんと、ベッドの隣を叩きながら手招きする安室さん。

行きたい。
隣に行って、ぎゅってしてもらいたいのに…


「…今日は、ソファーで寝る」


また、そんな可愛くないことを言って、わたしはソファーにゴロンと寝転がった。


「え…」


安室さんが戸惑ったように声を漏らすのを聞いた。

わたし、何やってるんだろう…
言えば良いのに。
元カノに嫉妬してるって。

けど、言ってどうするの?とも思う。
過去は変えられないし、あのバイトを辞めてなんて言えないし、言いたくない。
そんなつまらない女の子になりたくない。


矛盾してる。
面倒くさい女だ。


「…リラ?」


明らかに様子のおかしいわたしを心配しながら、安室さんが優しく名前を呼びながら、ベッドを降りてこっちに来た。


/ 945ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp