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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第2章 運命を信じる?




ロッカーの中には、わたしのプライベートの写真が大量に貼られていた。

コンビニに行ってるところや、
朝ジョギングしてるところ、
スタッフと打ち合わせしてるところや、
自宅のバルコニーでお酒を飲んでるところ、
そして、自宅の中で隠し撮りされたような下着姿の写真や、寝顔の写真まであった。


「リラさん!
こんなのストーカーじゃないですか!」

「いやー。
ヤバいヤバいと思ってたけど、本当にヤバいね…」


さすがのわたしも、怖すぎて声が震える。
待って。
じゃあわたしの今の自宅に隠しカメラがあるってこと?


「え…そんな前からされてたんですか?」

「うん…数ヶ月前から、家のポストに変な手紙が届くことが…」

「警察や事務所には?」

「事務所には、変な心配かけたく無いし、警察に言うと大ごとになるから…
一応変なスキャンダル出ると困るし」

「…でも…」


ヨーコちゃんがわたしより不安そうな顔をしてこちらを見てくるから、逆にわたしは楽観的に考えてしまう。


「まあ、大丈夫だよ。たぶん。
とりあえず引っ越しして、家具とかも全部新調するから」

「けど、また家がバレたら…?
それに、打ち合わせ風景の写真まであるし、もしかしたらこの局の中に…」


確かにヨーコちゃんの言う通りだ。


「わたし、実はあの眠りの小五郎と知り合いなんです。
毛利さんに相談すれば、きっと力になってくれるわ。
…これ、毛利さんの名刺…」

「毛利探偵事務所…」


ヨーコちゃんから名刺を受け取りながら、わたしはその名前をぽつりと呟いた。
そう言えば眠りの小五郎って、たまにテレビ局で見かけたことあるかも…


「わたしから毛利さんに連絡しておくから、今日にでも尋ねたほうがいいですよ!」


正直、そこまで大ごとに捉えてなかった。

けれど、ヨーコちゃんがあまりにも心配そうな目をしていたから、わたしは大人しく誰かに頼ってみようという気になった。


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