【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第2章 運命を信じる?
次の日、歌番組の収録が終わったわたしはテレビ局の廊下を歩いてた。
「リラさん!お疲れ様です」
「あ、ヨーコちゃん!おつかれさま」
彼女は沖野ヨーコ。
わたしがアイドルをやっていた頃、後輩として事務所に入ってきたのが彼女だ。
一緒にユニットを組んだり、コラボ曲を出したりするうちに、今では親友と呼べる関係になってる。
「あ。そうだこないだ借りてた音源、持ってきてるんだけど今日返していい?」
「はい!あ、じゃあこのままリラさんの楽屋まで着いていきますね」
2人で談笑しながら、わたしの楽屋へと戻った。
楽屋のドアを開けて、ヨーコちゃんに借りたものを返そうとロッカーを開けた時、わたしは思わず悲鳴を上げた。
「きゃ!」
「ど、どうしたんですか?」
ヨーコちゃんが心配して駆け寄ってきてくれたけど、ヨーコちゃんもそれを見て目を見開いて、わたしと同じように驚いている。