【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第11章 前の彼女 ☆
安室side
リラの様子が変だった。
突然ポアロに来たと思いきや、逃げるように僕から目を逸らして帰っていった。
何だ…?何かあったのか?
仕事で嫌なことでも?
まさか、あのストーカーがまた現れたとか?
コーヒー豆の補充をしながら頭の中はリラのことでいっぱいになる。
いつの間にこんなに好きになっていたんだろうな。
帰ったら、たくさん話を聞いてあげよう。
そしてまた、リラを抱きしめて眠る。
欲を言えば、キスをして照れたリラの顔が見たい。
バイト中に何を考えているんだ僕は。
そう思っていると隣にいた僕の元彼女が笑いながら言う。
「安室さん、さっきの人、キレイな人だね!」
「え?ああ…そうだね」
僕の元彼女はあまり芸能人に興味がないらしく、あの告白のときに一緒にバイトに入っていたのにも関わらずピンと来ていないようだ。
「あの人のこと、好きでしょ?」
「え!?」