【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第11章 前の彼女 ☆
改めてそう並べられると、わたしの元カレリストはある意味すごい。
でもその人達が霞むぐらい、安室さんのことばかり考えてるなんて、
安室さんは魔法を使ったのかな?
「彼氏はいたけど…今までしたいって思ったことないの」
「ある意味奇跡ですね…今までの歴代彼氏、よく手を出さずにいられましたね」
「わたしが下手に有名人だから、思うように手を出せなかったのかもね…」
変な真似すると、わたしがすぐに曲にするからだなきっと…
そう思うと、歴代彼氏には少し悪いことをしたなと思った。
振られる時に言われる「俺のこと、好きじゃないだろ?」は当たってたのかも知れない。
だって、安室さんに恋する気持ちと全然違うんだもん。
「リラさん、今わたしにこんなこと聞いてきたってことは、今の彼氏と…したいって思ってるんですか?」
「おっ!思ってないよ!!!!」
「えー…?」
「思ってないけど、安室さんに触られると、もっと…って思っちゃう」
「それは、したいってことなんじゃ…」
「でも…わたしからそんな…したいなんて言えないじゃない?」
「意外と、男の人って女性から積極的に誘われるのが好きみたいですよ?」
白昼堂々、アイドル2人がそんな話をしてるなんて、ファンが知ったら泣くだろうな…
特にヨーコちゃんは現役アイドルで男性ファンがまだまだ多い。
だけどわたしたちだって、普通の20代の女の子だ。
いわゆる恋バナに花を咲かせていると、ランチタイムなんてとっくに時間が過ぎていた。