【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第10章 初めてのデート ☆
それでもキスをやめない安室さんの柔らかい唇に、自分の唇を拙く重ねながら、逃げ場のないこの状況に心臓が煩く鳴り出す。
「んっ…ぁ…安室さ…」
「リラ…口開けて…」
そんなお願いされて、あっさり唇に隙間を作ると、間髪入れずに安室さんの舌が口内に侵入する。
「ンンッ…」
安室さんの舌に、懸命に自分の舌を絡める。
未だに慣れない、この大人のキスにわたしの身体はもう力が入らないぐらい骨抜きにされている。
くちゅ…
ピチュ…
舌が絡む音が、耳にダイレクトに届くたび、ドキドキと心臓のスピードが加速した。
「リラ……」
唇を離すと、安室さんが耳元で吐息を吐きながらわたしの名前を呼んだ。
「あっ…」
「…嫌だったら、突き飛ばしてください…」
そう前置きした意味が分からずにいると、また安室さんの唇がわたしの口を塞ぐ。
「ん………んっ!?」
安室さんがくれるキスに酔いしれていると、わたしの身体がビクッと跳ねた。
気付くと、安室さんの掌が服の上からわたしの胸をやわりと揉んだ。
初めて来る感覚…
くすぐったいような、触れられたところが溶かされていくような感覚
「あっ……」
勝手に漏れた、自分のいやらしい声が恥ずかしくて、わたしは思わず安室さんのキスから顔を逸らし、口を自分の手で塞いだ。
「リラ…ダメだよ…
もっと聞かせて?リラが可愛い声で鳴くのを」
そう言うと、安室さんはわたしの着ている服の隙間から手を滑り込ませ、直接素肌に触れた。
「あっ…やぁっ…」
お腹から徐々に上がっていく安室さんの手のひらの温度が、妙に熱く感じる。