• テキストサイズ

【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第10章 初めてのデート ☆




「リラ。手、繋ごう?」


そう言われ、手を差し出された時、わたしの胸がドキッと大きく跳ねた。

ゆっくりと自分の手を安室さんの手に重ねると、ぎゅっと握って安室さんが笑う。


「小さい手ですね」


安室さんの手は、思った以上に大きかった。
最初に出会った時、コーヒーを淹れるこの手が綺麗だなと思ったの。

実際に繋いでみると、大きくて、そしてすごくあったかい。


「…どうしよう」

「ん?」


わたしが突然言葉を発したから、安室さんが首を傾げる。


「ドキドキして、死にそう」


顔が熱いし、息が苦しい。
心臓がうるさいし、繋いだ手が震える。


まるで初恋みたいなこの反応に、安室さんがまた優しく笑った。


「死なれるのは、困りますね。
…手、離しますか?」

「や!やだ!!!」

「ははっ…じゃあ、最後まで繋いでる?」

「…つなぐ」


そう言って観念して、安室さんの手をぎゅっと握った。


/ 945ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp