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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第8章 タイムリミット




安室さんの家に来た時に詰めてきたキャリーとボストンバッグに、持ってきた服や日用品をまた入れていく。


わたしの服からも、安室さんの匂いがうつっていて、かすかに香るのに、数日後にはまたわたしの甘い匂いに戻ってしまうんだね。


安室さんに借りていたチェストの一番下の段が空になった。
ここに服を詰めた時は、まさか安室さんのことを好きになるなんて思っても見なかった。


もともと少なかった荷物の片付けはほんの数十分で終わり、わたしは最後のシャワーを浴びる。


わたしの髪と安室さんの髪から同じシャンプーの匂いがするのが、なんだか嬉しかった。
この匂いが香るたび、安室さんを近くに感じたりして。

だけど、明日からはわたしの髪から違う匂いが香ることになる。
自分の髪の匂いを嗅ぐたびに、安室さんが側にいないことを思い知らされそうで、怖い。


シャワーから上がると、安室さんが入れ替わりにシャワールームに向かった。

あとはもう寝るだけ。
眠ってしまったら、きっとすぐに朝が来る。
お別れの朝が…


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