• テキストサイズ

【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第2章 運命を信じる?




「さて、映えあるミュージック大賞は……Lilaさんで、曲名は  ハルジオン です!おめでとうございます!」

「えええぇええ?!ヨーコちゃんじゃねぇのかよ!?」


毛利探偵が凄い勢いでテレビにしがみつく。


「あら。Lila、今すっごく人気なんだよー?」

「もともとアイドルだったんだよね?」


コナンくんがオレンジジュースを飲みながら、毛利探偵にザマアミロという顔をしながら言う。


「そう!その時は本名の雨宮リラで活動してたんだけど、4年前にグループ卒業して…充電期間後はソロでたまに作詞作曲も自分でやってるんだけど、これが今女子の間で流行っててさー!乙女心がわかってるって言うか!」

「けっ。惚れた好いた別れたな曲ばっかじゃねぇかよ。
ヨーコちゃんの曲のほうがいいっつーの」

「あら。でも、Lilaは、自分の実体験を歌にしてるのよ?
前にリリースした曲なんて、俳優の佐藤優と別れたときに彼に向けて歌った曲じゃないか?って話題になったんだから!」

「フン。別れた男も、そんな曲かかれたらたまったもんじゃねえーよ」


ワイワイと言い合いをしているのを、止めた方がいいものか…と、つい立ち止まって聞いていると
テレビの中のLilaこと、雨宮リラと目が合った。

いや、目が合ったという表現はおかしいな。
だけど、そう思った。

芸能人とか、正直あまり興味を持ったことがなかった。
そもそもテレビを見ることも少なかったし。

歌番組なんて、最後に観たのいつだった?
そんなことを思いながら、何気なくテレビの中の雨宮リラを見ていた。


アイドル出身のシンガーなだけあって、フェミニンな顔立ちに、細い身体。ピンクブラウンの長い髪。テレビ越しにみた彼女は、文字通り 綺麗だ と言う言葉がよく似合う。


「え…っと、この曲は、わたしの初めての恋を歌にした曲です。
まさかこんな、素晴らしい賞をいただけるなんて思っていなかったですが、ずっと大切に歌っていきたい曲なので、嬉しいです。
…聴いてください。ハルジオン」


そして、曲が始まり彼女が歌い出した時、世界が一変した。


/ 945ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp