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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第3章 ヨルナミと母上


クグラ「涼子、今日は俺は外で仕事があるから行ってくる。」
「気を付けて行ってきてね!でもクグラいないと寂しいなぁ。」
クグラ「…涼子!」
クグラは涼子を抱きしめる。
「早く帰って来てね。」
2人は口づけを交わす。
クグラ「あぁ。(仕事行きたくねぇー。でも行かないと兄さんに小言言われるし場合によっては民が困る。仕方ないか…。)じゃぁ、行ってくるからな。」
「行ってらっしゃい!」
クグラを見送った後、部屋の掃除をしたりと主婦っぽいことをしてみる。
「う〜ん…。他のことは侍女さんたちがやってくれちゃってるしなぁ…。」
やる事がないのでとりあえず散歩に行くことにした。
「…降し合いがあったなんて嘘みたいに平和だなぁ〜。」
なんて呑気に言ってたら女の人の幽霊が現れた。
「ありゃ、出ちゃったよ。」
『やっぱりあなた、私が見える?』
「はい、見えますよ。私霊能者だから。」
『お願い。一人息子に会いたいの。」
「息子さん?なんていう人?」
『よく思い出せないの…。』
「そりゃぁ困った。何でもいいから分かることない?」
『…とても優しくて綺麗な子で…。もうとっくに大人になってるけど…母上って言った時の姿が可愛かった…。』
「う〜ん…。(美形ってと神鞘ズだったりして。)」

クグラ「お〜い!涼子〜!!」
「あっ、クグラ!」
クグラ「こんなところで何やってるんだ?」
「ちょっと散歩してたんだけど、息子さん探してるって人に会って話を聞いてたところ。」
クグラ「?誰もいないじゃねぇか。」
「あぁ、ごめん。人ってか幽霊。」
クグラ「…そっち系か。で、その息子って誰だよ?」
「それが、記憶があまりないみたいで…とても優しくて綺麗って言ってた。」
クグラ「それって娘の間違いじゃないのか??」
「息子で間違いないですよね??」
『えぇ、息子です。』
「息子で間違いないってさ。…クグラ、ヨルナミさんのところ連れてってくれない??」
クグラ「なんでヨルナミ??」
「優しい、綺麗、母上ってとヨルナミさんかなぁと。」
クグラ「あぁ…なるほど。」

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