第19章 恋をしたい幽霊
クグラ「ヒモロゲで良いって言うわけねぇじゃねぇか。」
幽霊「可愛らしい方…。」
「ん!?」
幽霊「ヒモロゲさんと仰るんですか?是非私とお付き合いしていただけませんか??」
ヒモロゲ「え!?俺と!?」
「嘘ー!?」
幽霊「はい!お願いします。そしたら私、成仏できるんです。」
ヒルコ「ヒモロゲ、行ってこい!」
クグラ「そうだぞ!もう二度と逢い引きなんてできないだろうからしっかり楽しんでこい!」
ヒモロゲ「クグラ様!それは失礼じゃないですか!?」
幽霊「さぁ!ヒモロゲ様、行きましょう!」
幽霊はヒモロゲの手を取り城を出て行った。
ちなみにこの幽霊は人や物に触れることもできるという便利体質なのだ。
「さてと、あとはヒモロゲに任せて帰ろうか?」
クグラ「そうだな。じゃぁな!」
帰宅後
「にしてもさ〜。あんなに苦労して恋人探し付き合ったのにヒモロゲか〜って感じよね。」
クグラ「だよな。何が知的で優しそうで美形でだよ。全然当てはまるところねぇじゃねぇか!」
「でもさ、顔は魔人ブーみたいに笑ってるような感じだから優しそうに見えなくもないと思うよ?」
クグラ「まじんぶー??」
「コレだよ。」
スマホでなぜか保存していた魔人ブーの画像を見せる。
クグラ「…ギャハハハハ!!似てる!!」
「ね?ちょっと優しげな顔にも見えるでしょ?」
クグラ「でもよ、美形と知的な感じはないだろ?」
「…まぁね。今頃何してるんだろ。面倒だから見に行かないけど少し気になるわ。」
その後幽霊は無事に成仏したらしいです。