第18章 ヒルハの相談
エト「出て行ったと言っても城内に居るでしょう??さっき歩いているのを見かけだが…」
クグラ「城内だろうが涼子とヒルハがあんなことやこんなことしてたらどうするんだ!だから子供らを頼む!じゃっ!!」
エト「あっ!コラ!!クグラ!!」
クグラはさっさと行ってしまった。
クグラ「涼子…どこに居るんだ。」
クグラはあまり使われてない部屋を探していた。
クグラ「居ない…まさか!!」
今度はヒルハの部屋に向かう。着くと恐る恐る扉に耳を当ててみた。
ヒルハ「…好きになってしまったみたいで…。この気持ちどうしようかと。」
「前から知ってたよ。思い切って行動してみてもいいんじゃないかな?」
ヒルハ「いいんですかね?」
クグラ「良くない!!」
クグラは勢いよく扉を開けた。
「あれ?クグラ。子供らは??」
クグラ「エトが見てる!ヒルハ!!お前涼子が好きだったのか!?」
ヒルハ「え!?」
「何言ってんのよ。そんなわけないじゃん!」
クグラ「だって、さっき『好きになってしまったみたいで…。』とか言ってたじゃんか!!」
「ヤダ!盗み聞きしてたのね!行儀悪い!!」
クグラ「行儀なんてどうでもいい!ヒルハ!涼子は渡さないからな!!」
クグラは涼子を抱き寄せる。
ヒルハ「いや、あの…」
「ちょっとクグラ!勘違いしてるから!ヒルハの好きな人は全く別!」
クグラ「へ??」