第18章 ヒルハの相談
ある日、ヒルハは涼子達の部屋を訪れた。
ヒルハ「涼子様…少し話を聞いてもらいたいのですが…。」
「ん??どうしたの??」
ヒルハ「…出来れば落ち着いたところで他の人には聞かれないようにしたいのです。」
部屋では子供の姿のクグラとイナミとウルキが騒いで遊んでいた。
「あぁ、お子様ズが騒いでて話しにくいよな。いいよ!向こうの空いてる部屋で話そう!」
ヒルハ「申し訳ありません。」
「クグラ〜!ちょっとヒルハとお話があるから子供達よろしくね!」
そう言うと涼子はヒルハと部屋を出て行く。
クグラ「え!?ヒルハとって!?涼子!ちょっと待っ…グエッ!!」
涼子を追いかけようとするとクグラはイナミとウルキに片足をそれぞれ掴まれ転んだ。
イナミ「パー!!もっと!もっと!」
ウルキ「いっちゃメー!」
さっきまで2人を背中に乗せ遊んでいたのだ。所謂お馬さんってやつだ。
クグラ「イナミ!ウルキ!パパは今大事なことが…いだっ!!」
イナミに脚を噛み付かれた。
ちなみに涼子が自分の両親をパパ、ママと呼んでいるので真似してイナミとウルキにはパパ、ママと呼ばせている。
ウルキ「う〜ま!!う〜ま!!」
クグラ「…エトー!!」
クグラの声に即座にエトが現れる。
エト「クグラ!?…??」
そこには子供らに脚を掴まれているクグラが居た。
エト「なんだ…別に緊急ではなかったようだな。」
イナミ&ウルキ「エト〜!!」
2人はエトを見るなりそちらへ行く。
クグラ「緊急だ!!涼子がヒルハと2人で出て行った!!」