第149章 出会った頃の2人の話
それからしばらくして降し合いが終わった頃、涼子はまた天和国を訪れオロチの鞘の門脇を見つけるなり真っ先に『クグラの仇ー!!』と言いながら飛び膝蹴りをかました。
その様子をまだ創世の中に居たクグラは少し怯えながら見ていた。
クグラ「涼子…怖い………でも、俺の事想ってやったんだよな…………よし!涼子の元へ行くぞ!」
クグラは創世から出て、門脇の襟首を掴み怒り狂っている涼子の元へ行く。
「オロチだかオンチ何だか知らないけど!私の可愛いクグラを虐めたなんてあんた許さないからねー!!耳の穴に指突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてや…………クグラ??」
クグラ「涼子……。」
「クグラー!!」
クグラ「涼子!!」
涼子は門脇を投げ飛ばし、クグラの方へ走って行き二人は抱き合った。
「やっと会えた…。」
クグラ「涼子…また会えてよかっ…だー!!」
涼子は力一杯クグラを抱きしめた。
「クグラー!会いたかったよー!!」
クグラ「いだだだだ!!涼子!苦しい!!」
「あっ…ごめん。つい力入っちゃって。」
クグラ「涼子……もぅ会えないと思ってたから
会えて嬉しい。」
「私も…。」
クグラ「……もぅ離さないからな?俺と一緒に居ろよ?」
「もちろんよ!クグラ…大好きだよ。」
その後降った他の鞘達や戦いに巻き込まれた民達も元に戻り今のそれなりに平和な天和国に戻ることができた。
それから涼子とクグラは結婚して子供にも恵まれ今の幸せな家庭を築くのでした。