第149章 出会った頃の2人の話
革「あぁ。クグラは自分から降って創世の中で俺と一緒に戦ってくれてるんだ。だから少しだけクグラに会うの待ってもらえないか?」
ヤタカ「きっと…革が…この戦いに終止符を打って降った鞘を元に戻してくれるだろう。」
「……分かった。投げ飛ばしたりしてごめんなさい。」
革「あはは、大丈夫だよこれくらい!結構痛かったけど。」
カンナギ「おい!俺にも謝れ!」
「あんたは私を妖怪って言ったからよ!別に謝る必要ないもんね〜!!」
カンナギ「この女…いつか仕返ししてやる!」
「はっ!やれるもんならやってみな!!…ねぇ、革?ちょっとその創世っての見せてくれる?」
革「いいよ。」
革は創世を出し涼子は創世に手を当て話しかけた。
「…クグラ、この中に居るんだね。…戦いが終わったら早く出てきてね。私待ってるから。」
そして涼子は水晶を取り出す。
「これクグラに渡そうと思ってた御守り…持っててくれる?戦いの時…邪気から少しは守ってくれると思うから。」
革「ありがとう。」
ヤタカ「ところで…君はどうするんだい?僕らと一緒に旅をするにしても危険だけど…」
「私が戦えるのは霊関連だけだから…今回は足手まといになるし…とりあえず一旦元の世界に戻るわ。」
革「えっ…自由に行き来できるの??」
「一応できるよ?まだ修行不足で一人でじゃないと無理だけど…。そちらの戦いが終わるまでもっと修行してくるわ。…あっ、革にコレもあげる!」
涼子はリュックからお菓子を取り出した。
革「これって!?」
「こっちじゃ食べられないでしょ?よかったら食べて?」
革「ありがとう!これずっと食べたかったんだよなぁ。」
「まぁ投げ飛ばしたお詫びということで!…じゃぁ、みんなの無事を祈ってるから…クグラのことお願いね?」
革「あぁ。任せてくれ。」
そして涼子は日本へ戻って行った。