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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第149章 出会った頃の2人の話


「クグラ〜!猫が居る〜!可愛い!!」
二人で散歩をしていると涼子は猫を見つけた。
クグラ「お前、猫好きだよなぁ。」
「だって凄く可愛いんだもん!」
クグラ「……お前も可愛いぜ?」
「……………ぶふっ!!ギャハハハハ!!」
クグラ「なっ!?なんで笑うんだよ!?」
「だって…そんな台詞真顔で言うから……ぶふっ!!」
クグラ「やっぱり全然可愛くねぇ!ブス!!」
「何よ!ブスはないでしょうが!チビ!!」
クグラ「はっ!今はお前より背ぇ高いし?」
「神意解いたら私より小さいじゃん!……てか、あんたなんで子供の姿なのを隠すのよ?」
クグラ「なんでって…。子供だとバカにする奴らが居るんだよ!」
「は?そんなことでバカにする奴なんているの??」
クグラ「居るさ。神鞘になったばかりの頃の属鞘達が…………」
クグラは昔の事を涼子に話した。
「そんな事があったのね……。子供だろうがちゃんと選ばれて神鞘になったのにね。でも…私はさ…ありのままの自分に自信持ってもいいんじゃないかと思うけどな。」
クグラ「……ありのままの俺?」
「うん。私が泣いてた時……優しく元気付けてくれようとしたでしょ?あれってありのままのクグラの言葉だよね?あの時…凄く安心できたんだよ。」
クグラ「涼子……。」
「だからもっと自信持ってよ。クグラのことちゃんと分かってない他人の言う事なんか気にする必要ないんだから!」
クグラ「……………。」
するとクグラは黙って涼子の手を握った。
「……クグラ??」
クグラ「…涼子、お前…もぅ帰らないで俺と共に生きないか?」
「えっ……。」
クグラ「だから…俺の妻になってほしい。」
「………えー!?」
クグラ「お前はこの姿の俺をちゃんと受け入れてくれた唯一の女だ。それに乳はデカいし顔も結構好みだし、いい感じに気も強い……んげっ!!」
涼子はクグラに蹴りを入れた。
「気が強いとかわざわざ言わなくてもいいじゃないの!それに胸がデカいも余計!!」
クグラ「だって…本当のことだし。」
「……真剣な顔で妻になってほしいなんて言うからちょっとドキドキしたのにー!!おふざけで言わないでよ!」
クグラ「悪い…でも、ふざけて言ったわけじゃないんだ。真剣にお前と一緒になりたい。」
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