第149章 出会った頃の2人の話
エトと別れたところでクグラは自分の部屋の前まで涼子を連れて行った。
クグラ「ここが俺の部屋だ。お前は隣の部屋使えよ?」
「……一人で寝るんだよね?」
クグラ「あ?当たり前だろ??…まさかお前その歳で一人で寝れないのか?」
「…寝れるわよ!」
クグラ「ふ〜ん。寝れなかったら俺一緒に寝てやっても良いぜ?」
「…大きなお世話よ!一人で寝れます!」
クグラ「あぁそうかい。じゃっ!俺は自分の部屋でゆっくりするからお前ものんびりしてろ?」
「うん。あのさ……」
クグラ「あ?(寂しいから一緒に居てほしいとか?)」
「何か食べさせてくれない?」
クグラ「……飯の時間まで待ってろ。(んだよ!)」
そして早くも食事の時間になる。食事はクグラと一緒にする事になったのだが…
「ねぇ?お代わりない??」
クグラ「……お前、どんだけ食うんだよ?」
持ち前の大食いを発揮していた。
「まだそんなに食べてないじゃん。」
クグラ「俺の倍は食ってるだろ!?」
「だって…いつもはこの更に倍は軽く食べるし…。」
クグラ「やっぱお前…化け物か??」
「失礼ね!普通よりちょっと食べるってだけじゃん!」
クグラ「ちょっとどころじゃねぇし!」
軽く?言い争いをしながら食事を終える。
クグラ「では、俺は仕事に行ってくるからお前は自分の部屋で大人しくしてろよ?」
「はいはい。」
そして仕事を終え城に戻ると涼子がクグラの部屋の床で寝ていた。
クグラ「あれ?コイツ…自分の部屋戻ってなかったのか。おい!」
「あっ、クグラ…。」
クグラ「床で寝るなよ。風邪ひくぞ。」
「寝てないよ。ちょっとウトウトしてただけ。…………。」
涼子は何か言いたげにクグラを見つめた。
クグラ「……どうした?」
「あのさ…やっぱ一緒に寝てもいい?」
クグラ「……お前、一人で寝れないのか?」
「…いつもカトリーヌと一緒だったから…。」
クグラ「は?かとりいぬ?」
「カトリーヌよ!猫のぬいぐるみ。いつも一緒に寝てたんだけど…今居ないから…。」
クグラ「(うっ…ただの乱暴大食い女だと思ってたが…ちょっと可愛いかも…。)ふっ…仕方ない。一緒に寝てやるのはいいが、俺がいい男だからって妙な事するなよ?」
「しないわよ!あんたこそ妙な事しないでよね!」
クグラ「はっ!お前みたいなガキにするわけねぇだろ!」
「何ですってー!?」
