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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第149章 出会った頃の2人の話


クグラ「……じゃぁ、とりあえず俺の城に来るか?」
「……えっ??」
クグラ「俺はカセフノの王だからな!困ってる奴を放っておくわけにはいかないだろう!(よく見ると結構顔は可愛いし〜!中身は野蛮だけど。それに強いのも嫌いじゃねぇ。)」
「……あんた…王様だったの!?嘘だ〜!」
クグラ「お前なぁ!!やっぱ置き去りにするかな……。」
「あー!ごめんごめん!!お助けくださいお代官様!」
クグラ「王様だっての!!」
「ところで王様のお名前は??」
クグラ「…クグラだ。」
「…変わった名前ね。」
クグラ「お前の方が変な名前じゃねぇかよ!三神涼子とか無駄に長ぇし!」
「三神は苗字で涼子が名前なの!」
クグラ「ふ〜ん。じゃぁ涼子って呼べばいいんだな?」
「そうね。」
クグラ「よし、涼子!とりあえず城へ行くぞ!」
クグラは神意でまた大人の姿に変身し涼子を抱きかかえた。
「きゃっ!何よ!?」
クグラ「ん?飛んで城に戻るんだが?」
「えっ!?飛ぶって……ぎゃー!!」
クグラは勢いよく空を飛んだ。
クグラ「どうだ?飛ぶってなかなか気持ち良いもんだろ??」
「おっかないわよー!!ひゃっ!!」
涼子はクグラにしがみ付く。
クグラ「っ!?(なんだよ…しがみ付いてきて…結構可愛いかも??)」
この時、涼子が鳥にビビってしがみ付いたということをクグラは知らないのである。
「(ひー!!鳥!!あっち行けー!!)」

そしてカセフノの城へ
「デカッ!!」
クグラ「そりゃぁ城だからな。あっ…エト。」
「ん??」
エト「クグラ様、お帰りなさいませ。」
クグラ「あぁ。この娘今日から城に住まわせるからな。」
エト「その娘は??」
「あっ…えーと、三神涼子です。」
エト「変わった名だな…。」
「異世界から来たもので…。」
エト「異世界?怪しい…。」
クグラ「俺が拾ってきたんだ。別に怪しくねぇよ。」
「拾ってきたって…その辺の動物みたいに言わないでよ。あの…もしかしてエトさんってクグラのお兄ちゃん??」
エト「!?」
クグラ「は?んなわけねぇだろ?俺もエトも家族はいない。」
「そうなの?なんかちょっと似てる気がしたんだけど…。」
エト「気のせいだろう。クグラ様、私はここで失礼いたします。」
クグラ「あぁ。」
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