第149章 出会った頃の2人の話
クグラ「霊能者?霊能者ってそんな変な格好するもんなのか??」
「は?これ中学の制服だし!それに変な格好とかあんたに言われたくないんだけど?」
クグラ「俺のどこが変だって言うんだよ!」
「変よ!上半身裸だし!!」
クグラ「お前なんか肌隠し過ぎだろ!荒れてんのか?」
「何ですってー!!」
涼子はクグラに向かって飛び蹴りをした。
クグラ「あだっ!!お前…なんて乱暴なんだ。」
「はっ!乱暴でもなんとでも言いなさいよ!」
クグラ「じゃぁ、言わせてもらおう!乱暴女!暴力女!尻デカ!脚太っ!!…んがー!!」
「言いたい放題いってんじゃねぇ!!」
またプロレス技をかけた。
クグラ「自分でなんとでも言えって言ったくせに……つーか、お前なんで空から落ちて来たんだよ?」
「除霊の仕事が終わって謎の穴に落ちたら何故か空だったのよ……。」
クグラ「はっ!間抜けな奴〜!…んぎゃー!!」
「間抜け言うなー!クソガキがー!!」
またお得意のプロレス技をかけた。
クグラ「ハァハァ…くそっ…こんな女にやられるとは…」
「私に勝とうなんて100万年早いね!!…てか、今更だけどここはどこなの??」
クグラ「あ?カセフノに決まってるだろ??」
「カセフノ??都道府県はどこよ??」
クグラ「は?都道府県って何だよ??」
「へ?あんたバカ??東京都とか北海道とか大阪府とか埼玉県とか知ってるでしょ?」
クグラ「バカじゃねぇよ!60年以上生きてきたけど、そんな土地聞いたことねぇし、知らねぇし!」
「えっ!?あんた見た目若いのに結構なオッサンだったの!?」
クグラ「オッサン言うな!俺は神鞘になってから時が止まってるって言っただろ!!」
「ん?神鞘??何それ??」
クグラ「えっ…お前そんな事も知らねぇの??どこから来たんだよ?」
「日本の東京からよ!…てか、あんたさっき大人の姿で空飛んでたわよね?まさか…ここって妖怪の世界!?」
クグラ「妖怪じゃねぇ!ここは天和国のカセフノ!普通に人間の住んでる世界だ!」
「………もしや、私異世界トリップしちゃった系!?……ギャー!!どうやって帰ればいいのよー!?」
クグラ「……なんだよ。帰り方分からねぇのか??」
「だっていきなりこんな所来ちゃったんだもん!分かるわけないわ!」
涼子は困り、頭を抱えた。
