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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第142章 お母さんを助けて


「マオ君、この辺りは分かる??」
マオ「…分かる。僕の家の近く…そこだ!」
「ここからどこの山に行ったの??」
マオ「こっちだよ!」
涼子達は山へ案内してもらう。
すると警察や警察に協力しているカンナギの属鞘達の探しているところから外れた場所に倒れた木の下敷きになってるマオの母親を発見した。
クグラ「大丈夫か!?」
母「ゔっ…子供を…早く…」
クグラ「…分かった。カンナギ!こっちは頼む!」
カンナギ「あぁ。…あらわれたまえ!地龍!」
そしてカンナギの神意で女性を助け急いで近くの采女族の元へ連れて行く。
「マオ君?あなたはどこに居るの?」
マオ「…あの草の中だよ。」
マオの指差した方へ行くと子供が頭から血を流して亡くなっていた。
「……可哀想に。」
クグラ「……そうだな。まだイナミとウルキと同じくらいの歳なのに…こんな痛い思いして……」
そう言うとクグラはマオの遺体を抱き上げ村へ連れて行った。
母「マオ!?」
采女族の力で怪我が治った母親はマオの元へ駆け寄った。
母「マオは…無事…なんですか?」
「……お母さん…残念なんですけど……」
母「そんな…ゔっ…マオ……ごめんね。私がもっと気を付けていれば…一緒に山に連れて行かなければ………」
母親は泣き崩れる。
「……お母さん。最後にマオ君とお話ししませんか?」
母「…え?」
クグラ「涼子は霊能者だから…霊と話せるんだ。」
母「本当ですか!?お願い!マオにもぅ一度会わせてください!!」
「分かりました。マオ君…おいで?」
涼子は霊になったマオを呼んだ。
母「…マオ!?」
マオの姿を見て母親は即座に抱き着いた。
マオ「お母さん…。」
母「ごめんね!お母さんのせいで…あなたに痛い思いさせて…本当にごめんね。」
マオ「うん…。でも…僕、お母さんが生きてて良かったよ。お母さん…僕はもぅ一緒に居られないけど…元気でね?」
母「ヤダ……お母さん、マオと一緒に居たい!!行かないで!!」
マオ「ダメだよ……お母さん居ないと…兄ちゃん達が悲しいよ?だから…お母さんは生きててね?」
母「マオ……」
マオ「お母さん……大好き!またね?」
母「お母さんもマオが大好きよ…。」
最後に母親と話す事ができてマオは成仏していった。
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